POP UP GALLERY

HATTENBA.TOKYO #0.5 開催

HATTENBA.TOKYO #0.5
– 100代から20代、14人それぞれの抽象 –

HATTENBA.TOKYO #0.5
– 100から20代、14人の抽象 –

仮想世界で伝達能力を失われた抽象をリアルで提示するマイクロPOP UP GALLERY、
9/22(水)〜9/23(木)の2日間限定開催。

日時:2021/9/22(水)〜9/23(木)13〜17時
場所:東京都杉並区高円寺(詳細非公表)
※新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、事前申込制(定員2名)での開催とさせて頂きます。
 ご理解の上、何卒ご協力のほど宜しくお願いいたします。
※諸事情により、開催日時・内容の変更、中止となる場合があります。予めご了承ください。

主催:HATTENBA.TOKYO

アートの万華鏡 ーHATTENBA.TOKYOー

人類が文字を書く以前に絵を描いていたのは誰もが知るところです。しかし、私達は幼い時から無意識に描いていたため「絵とはなにか」を考えることはありません。色と形で描かれる絵は、描く人が暮らす環境に拠っています。ですから身の回りに見かける動物や植物や人物、それから少し離れて眺める建物や風景が描く対象になります。近代人の私たちはそれらを具象絵画と名付けました。
絵画がその具象性から離れるようになったのは、カメラと蒸気機関が発明された19世紀の産業革命以降です。図鑑や広告に写真が使われるようになると、絵はイラストレーションの役割を終えます。蒸気機関で動く機関車や船に乗って、世界の国からパリへ画家が集まりました。彼らは現実の世界を写すより、想像上の世界を描きはじめます。生まれたのがキュビズムやシュールレアリスム、そして抽象絵画です。抽象絵画は図形を描く幾何学的抽象と身体の痕跡を残す色彩豊かな表現主義的抽象に二分され、20世紀の美術シーンを席巻しました。20世紀末になるとさらに映像を中心とする高度な情報手段の発達によって、私たちの生活は現実から仮想へと拡張されます。SNSなど仮想空間上では抽象的表現は伝達能力を失い、アーティストたちは新たな具象イメージを目指すことになります。それらがアニメーションやコンピューターグラフィックから影響を受けた表現です。今やアート表現は多岐にわたり、巷には絵画、写真、映像、オブジェが氾濫し、さらにデザインやエンタテインメントが加えられ万華鏡のような状況になっています。
このたび友人の藤田君が試みる新しいギャラリー「HATTENBA.TOKYO」はその万華鏡の一断面となるでしょう。
皆様のご来場をお待ちしています。

東京画廊 山本豊津

山本豊津氏の言葉にもあるように、今やアート表現は多岐にわたり、巷には絵画、写真、映像、オブジェが氾濫し、さらにデザインやエンタテインメントが加えられ、そのすべてが等価であると主張し、多様性や多元性を謳うことはもはや有効ではない。現代の視覚メディアはそもそも美術の領域よりもずっと広大である上に、日々更新されているため相対化することは到底、不可能なんだと。
そして「現代アート」は、全体を把握することが不可能なほど膨張したプラットフォームとなりつつあり、様々なクラスタがなんとなく軒を連ねるだけのたんなるフードコートのような場所になってしまった。山本豊津氏はこの状況を万華鏡のようだと捉え、HATTENBA.TOKYOの活動を万華鏡の一断面と表してくれた。その万華鏡の鏡像の中で語られる「抽象絵画とは」。
これをテーマに今回、100〜20代にわたる年代別の現役作家作品により、HATTENBA.TOKYO #0.5を開催します。
作品を前に作者と鑑覚者は同位置にある。
鑑覚者もまた作品の前でそれがアートであるかを考えるから。
その考える時間において作者が先にあるということ。
アーティストは「夢を見る者」で無かったとしても、「見るもの」だけを描いている訳では無い。
HATTENBA.TOKYOは展覧会というプラットフォームを用いながら、その伝統的な役割や枠組みを揺るがすことに挑戦し、新たな展覧会の体験や知覚の提案と実践を続けます。

HATTENBA.TOKYO

<展示アーティスト/作品>

野見山 暁治:「和紙への試み−1」「和紙への試み−4」 1994
上田 泰江:「何だかんだにぎやかな日」 2010
浅野 修:「空飛ぶ法王下着は枯葉でできている」 2005
醍醐 イサム:「エイイ」 2012
原 大介:「untitled」 2009
横山 近子:「陽の雫」 2006
TADASUKE:「インスピレーショ」 2001
堂免 修:「はざま」 2012
石黒 隆宗:「声-V-c(from Nature)」 2018
松宮 真理子:「シリウス」 2013
相馬 博:「circle of life」 2016
笠原 宏隆:「Elan vital」
高田 陽子:「微昌 02」 2017
瀧本 泰士:「untitled」 2020

(順不同/敬称略)

<お問い合わせ>
HATTENBA.TOKYO のFACE BOOKより、メッセージにてお問い合わせください。
https://www.facebook.com/hattenba.tokyo/

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