2020
12.18

デザイン経営の社会実装を目指すビジネスパーソン向け講座「多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」受講生を募集中

プロジェクト, プロダクト/サービス, 技術, 教育, 社会

日本初、デザイン経営の社会実装を目指すビジネスパーソンのための講座「TCL-多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」2021年度5月開講の受講生を募集中
国内トップレベルの教授・講師陣を招聘し、デザイン×ビジネスのハイブリット人材を育成する

学校法人 多摩美術大学
2020年12月18日

学校法人多摩美術大学(東京都世田谷区、八王子市、理事長:青柳正規、多摩美術大学学長:建畠晢)は、2020年9月、「デザイン経営」を社会に実装する日本初の試みとして、ビジネスパーソンを対象とした講座「TCL-多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」を開講。このたび、第1期生29名が全カリキュラムを修了いたしました。現在、2021年5月開講の受講生を募集しています。

11月7日に東京ミッドタウン・デザインハブで行われた講義の様子

多種多様なビジネスパーソンが集まる「TCL」

TCLは本学が「デザイン経営」を社会実装することを目的に、2020年9月に開講したビジネスパーソンのための講座です。本学の施設・設備を活用し、毎週土曜日(初回は土日の2日間)の午前10時から午後5時まで、全11回にわたり開催する履修証明プログラムで、第1期は大手企業やベンチャー、スタートアップ、官公庁や地方自治体など、さまざまなバックグラウンドをもつ29名が受講。11月14日、全受講者が修了しました。

今、「デザイン経営」が必要とされる理由
「デザイン経営」とはデザイン的な思考を企業価値向上のための重要な経営資源として活用し、国際的な競争力を高めていこうという考え方です。現代社会は変化が激しく、先行き不透明で将来の予測が困難な「VUCA時代」に突入しており、従来の企業経営が限界に達している今、新たなビジネスモデルや新商品の開発の現場において、「ゼロからイチを生み出し」「それを事業に落とし込む」人材のニーズが高まっています。

「戦略性」と「感性」を合わせ持つハイブリッド人材を育成する
本学は1935年の設立以来、課題を発見する観察力や思考力、課題解決の実現に向けて人の心を動かす表現力、実行力を備えた人材を数多く輩出してきました。TCLは、本学が長い年月をかけて体系的に構築してきた美の知識と、ビジネスの最先端の知識をかけあわせ、デザインを生み出す具体的な経験を通じて「戦略性」と「感性」を同時に持つハイブリッド人材を育成するプログラムです。このプログラムのもたらす新たな可能性が、日本のビジネスパーソンをアップデートしていきます。

デザイン・ビジネスの最前線で活躍する教授・講師陣
アートディレクターの永井一史(株式会社HAKUHODO DESIGN 代表取締役社長、本学統合デザイン学科教授)、元IDEO Tokyoデザインディレクターで、現在は特許庁と共に「デザイン経営」を推進し、新事業創出から企業の組織カルチャーデザインを牽引する石川俊祐(株式会社KESIKI. Partner / D&AD, Good Design Award審査委員)、NTTドコモ、クックパッド、コニカミノルタなど幅広い業界のビジョンデザイン・ブランドデザインの実績をもつ戦略デザイナーの佐宗邦威(戦略デザインファームBIOTOPE代表)、プロダクトデザイナーの濱田芳治(Studio Galleryworks、Good Design Award審査委員、本学生産デザイン学科教授)、上場企業をはじめ複数企業の顧問に就任し、商品開発や新規事業戦略立案およびそのプロジェクトマネジメントを行うプロデューサーの丸橋裕史(丸橋企画株式会社代表取締役)の5名の教授陣に加え、ビジネス・デザインの最前線で活躍するゲスト講師を毎回招聘しています。午前中は講義形式、午後はワークショップを行い、午前中に学んだことを実践します。第1期プログラムの後半は受講生が6つのチームに分かれ、社会課題を解決するビジネスプランや新商品開発の企画などをプレゼンテーションし、教授・講師陣からの講評を受けました。

<第1期 講師登壇実績>※敬称略
山下貴嗣(株式会社βace)、矢野直子(積水ハウス株式会社)、小島健嗣(富士フイルム株式会社)、田中裕一(ビジョナル株式会社)、田川欣哉(株式会社Takram)、山口周(独立研究者)、遠山正道(株式会社スマイルズ)、井上裕太(株式会社KESIKI)、加治慶光(株式会社シナモン)、深澤直人(プロダクトデザイナー、本学統合デザイン学科教授)、久保田晃弘(アーティスト/研究者、本学情報デザイン学科教授)

万全な体制で対面授業を実施
TCLの授業は本学上野毛キャンパスおよび東京・六本木にある東京ミッドタウン・デザインハブ内インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで行います。第1期は感染症専門医の指導のもと、換気や消毒など可能な限りのコロナ対策をしたうえで、対面での授業を実施しました。また、コミュニケーションツールの「Slack」やホワイトボードアプリの「Miro」などのオンラインサービスも積極的に活用し、プログラム実施日以外でも受講生と教授・講師陣同士の活発なディスカッションや交流が行われました。

<受講生の声>
「デザインの話は自分と全く関係ない話であり、デザイナーの特権であると思っていましたが、自分の中に実は存在していた美意識に気づき、それを取り出す作業を通じデザインを実践していけるのだという学びがありました」(20代女性)
「基本的にビジネスの現場では議論と収束させることにほとんどの時間を割いてしまいますが、そうではないモノゴトの進め方をTCLで実践できたことは、本当に得難い経験をさせていただいたように感じています」(30代男性)

履修修了生による社会実装をサポートするアフターケアの充実
受講生がTCLでの学びをどんな風に社会で生かしているのか、3か月後に再度集まってそれぞれの取り組みを発表し検証する「フォローアッププログラム」を実施します。また、アルムナイ(校友)組織を設立し、履修修了後も同期の枠を超えた交流を促進します。TCLでのつながりを軸に、世の中に新しいビジネスやシステムが生まれていくことを期待しています。

2021年度5月開講の受講生を募集中
現在、2021年度第1期(2021年5月〜7月)の受講生を募集しています。

出願期間: 2020年12月1日(火)正午 ~ 2021年2月1日(月)午前10時 締切

詳しくは下記 TCLホームページをご覧ください。
https://tcl.tamabi.ac.jp/

※本プログラムは厚生労働大臣指定の一般教育訓練講座です。一定の条件を満たした場合、教育訓練経費の20%がハローワーク(公共職業安定所)より支給されます。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。